
3大ed治療薬の価格を徹底比較!購入方法によっても変わる価格の相場
日本で認可されている3大ED治療薬「バイアグラ」「シアリス」「レビトラ」は価格がそれぞれ異なります。ジェネリック医薬品の価格やクリニックで処方してもらう場合の医療費控除、個人輸入のメリット・デメリットなどを詳しく見ていきましょう。
知りたい!ED治療薬のコストパフォーマンス
男性にとってED(勃起不全)は周りの人に相談できない恥かしい病気のひとつです。最近ではメンズ専用のクリニックも開院するようになり、人目に付かないようにEDの治療を受けている人も少なくないと思います。そんなEDの治療に使用される「バイアグラ」などのED治療薬は実際にどれくらいの効果があるのでしょうか。
3大ED治療薬の価格比較
ED治療薬としては一般的に「バイアグラ」という薬名が広く知られていますが、実は他にも2種類の有名な治療薬があります。正確にはジェネリック医薬品も含めると他にも治療薬はあるのですが、今回は有効成分の異なる3つの治療薬をピックアップして比較していきます。


バイアグラ
いわずと知れたED治療薬の代名詞ともいえるほど有名な治療薬ですね。バイアグラは青いひし形の錠剤が特徴的な薬で、アメリカで発売されたのをきっかけに日本国内でも瞬く間に広がりました。服用してから30分ほどで効果を感じ始め、約4~5時間ほどの作用時間があります。
用量 | クリニック処方 | 個人輸入 |
---|---|---|
25mg | 約1,300円 | 約1,600円 |
50mg | 約1,600円 | 約1,200円 |
※価格はバイアグラ一錠当りの価格です。
バイアグラは個人輸入では50mgのほうが安く購入することができます。これは最小の購入単位(個人輸入の場合は4錠/1箱)での購入時の価格で、まとめ買いをすることで1錠あたりの値段を抑えることができ、25mgのバイアグラでも1,000円以下で購入することもできます。
クリニック処方では最小の購入単位が1錠からになっているため、まとめ買いをしても値段が変わることはありません。また、日本では50mg以上のバイアグラの販売が禁止されているように、大量に摂取すると命に関わるような副作用を引き起こす可能性があるため、クリニックでは必要最低量しか購入することができません。
シアリス
シアリスはバイアグラと比べて比較的ゆっくりと長時間作用するタイプの治療薬です。効果がゆっくりなため、副作用が生じにくいのが特徴ですが、バイアグラのような即効性はなく最低でもセックスの3時間以上前に服用する必要があります。
用量 | クリニック処方 | 個人輸入 |
---|---|---|
10mg | 約1,500円 | 約1,800円(ほぼ取扱無し) |
20mg | 約1,800円 | 約900円 |
※価格はシアリス1錠当りの価格です。
シアリスの個人輸入は10mgの取扱はほとんどなく、多くが20mgの販売となっていました。また、この900円という価格もある程度のまとめ買いの価格で、20錠以上の購入で1錠当り1,000円をきるといった値段設定になっています。
クリニック処方ではバイアグラよりも少し値段が高く20mgで約1,800円で購入できるようです。ただし、シアリスはバイアグラよりも作用時間が長いという特長があり、20mgの場合には最大36時間の作用時間があります。バイアグラでは効き目が強く出すぎてしまう人や、副作用が強くてバイアグラを服用できない人がシアリスを服用していることが多いようですね。
バイアグラでは服用した9割の人がなにかしろの副作用を感じるのに対し、シアリスは約3割程度しか副作用が出ないと言われているため、ED治療の最初の薬として選ぶ人も多い治療薬です。
レビトラ
レビトラはバイアグラよりも即効性の高いED治療薬で、服用してから20分程度で効果を実感できます。また、作用時間が約10時間とバイアグラよりも長時間の作用時間をもっています。
用量 | クリニック処方 | 個人輸入 |
---|---|---|
10mg | 約1,500円 | 約1,200円 |
20mg | 約1,800円 | 約1,300円 |
個人輸入では2箱以上のまとめ買いで一錠当りの価格を抑えることができます。10mgと20mgでほとんど値段の差がないため、個人輸入で購入している人は20mgを購入し、場合によってはピルカッターなどで半分にして服用しているようです。
クリニック処方ではシアリスとほぼ同じ値段で購入できますが、薬の作用の仕方はほとんど正反対といっていいほどの違いがあります。レビトラはED治療薬の中でももっとも即効性が高く、水溶性が高いため他のED治療薬と比べて食事による影響を受けにくい特長があります。
バイアグラなどは食事の影響で効き目が弱くなってしまいますが、レビトラは影響を受けにくいため食後の服用もできるので、パートナーにばれずに服用する場合や、パートナーの協力が得られない人が服用していることが多いようです。
3大ED治療薬のジェネリック薬価格
ED治療薬はどれも保険が適用されないため、クリニックで処方してもらう場合には1錠当り1,500円以上する高価な薬です。後発医薬品であるジェネリック医薬品には開発費がかかっていないため従来の薬よりもやすく購入することができるので、長いED治療には強い味方ですね。


バイアグラジェネリック薬の種類と価格
バイアグラのジェネリック医薬品は日本ではシルデナフィル錠という薬名で販売されています。「キッセイ薬品」や「東和薬品」などといった製薬会社から販売されていて、錠剤の形や色などもさまざまです。また、タブレットのように口の中で溶かして服用するタイプのものもあります。
用量 | クリニック処方 | 個人輸入 |
---|---|---|
25mg | 約800円 | 取扱無し |
50mg | 約1,000円 | 取扱無し |
※価格はシルデナフィル1錠当りの価格です。
シルデナフィル錠は個人輸入ではほとんど取り扱いはなく、特に25mgと50mgはほとんど見かけることはありません。個人輸入で見かけるのは100mgという日本では認可されていない用量のもので、個人輸入で購入する人は100mgをピルカッターで割って服用しているようです。
クリニック処方では一錠当り約1,000円で購入できるので、取扱のあるクリニックや薬局の場合には積極的にジェネリックのシルデナフィルに変えてもらう人が多いようですね。また、バイアグラのジェネリックは日本では認可されていないものもあり、個人輸入の場合にはインド製の「カマグラ」という医薬品を購入している人が多いようです。
タイプ | 価格(1回当り) | 服用方法 |
---|---|---|
カマグラゴールド50mg | 約400円 | 水などで服用 |
カマグラゴールド100mg | 約400円 | 水などで服用 |
スーパーカマグラ | 約300円 | 水などで服用 |
カマグラ発砲錠 | 約360円 | 水に溶かして服用 |
カマグラオーラルゼリー | 約400円 | ゼリーをそのまま服用 |
カマグラチュワブル | 約200円 | 口の中で溶かすもしくは噛んで服用 |
カマグラPOLO | 約600円 | 口の中で溶かすもしくは噛んで服用 |
インド製のカマグラは種類が全部で7種類あり、有効成分の含有量や服用方法が異なるため用途に合わせて購入している人が多いようです。なかにはゼリー状で手軽に服用できるタイプのものもあるので、いざというときの為にバッグやポケットに忍ばせて置く人もいるようですね。
しかし、どの種類の薬も日本で認可されていない医薬品なので、服用には十分な注意が必要です。また、万が一強い副作用が出た場合に、日本で認可されていない医薬品の場合、対応が遅れてしまうこともありますので、特別な理由がない限りはきちんと日本で認可されているED治療薬をクリニックで処方してもらうようにしましょう。
シアリスジェネリック薬の種類と価格
シアリスのジェネリック医薬品は現在の日本では認可されているものはありません。もしシアリスのジェネリック医薬品を購入する場合には個人輸入で購入する必要があります。
薬名 | 価格(1錠当り) |
---|---|
メガリス | 約500円 |
タダリス | 約450円 |
タダシップ | 約420円 |
タダリフト | 約450円 |
エレクタリス | 約450円 |
フォーゼスト | 約500円 |
シアリスのジェネリック医薬品や6種類あります。このすべてがインド製のもので、本来は特許期間が満了していないシアリスのジェネリック医薬品は世界的に販売できないのですが、インドの特許法の関係上2005年1月以前から販売されていたジェネリック医薬品はそのまま販売されているのが現状です。
どの医薬品も一錠当り500円を切るのでとても購入しやすい価格ですが、日本で認可されていない医薬品なので何か問題が起きた場合にも全て自己責任になるので注意しましょう。
レビトラジェネリック薬の種類と価格
レビトラのジェネリック医薬品もシアリスと同様に日本で認可されているものはなく、インドからの個人輸入をする必要があります。
薬名 | 価格(1錠当り) |
---|---|
バリフ | 約200円 |
ビリトラ | 約230円 |
ジェビトラ | 約210円 |
サビトラ | 約150円 |
シルビトラ | 約315円 |
レビトラのジェネリック医薬品は5種類あり、どれも300円を切るような安価で販売されています。もちろん日本での認可のない医薬品のため、全て自己責任での服用となるため、購入は控えるようにしましょう。
ED治療薬ジェネリック薬の注意点
日本では販売されていないジェネリック医薬品のほとんどはインド製の医薬品です。これは特許法などの関係からインドだけがジェネリック医薬品を販売できる状況ができてしまったのが原因だそうです。もちろんジェネリック医薬品というのであれば薬の有効成分などはもとの医薬品とほぼ変わらないため、安全であると謳うサイトもありこのような海外から輸入した医薬品を処方しているクリニックもあるようです。
しかし、ED治療薬は個人輸入される医薬品の中でも偽物の混入率がもっとも高いといわれています。日本は医薬品の個人輸入の法整備がゆるいため、悪徳業者が狙いやすいそうで、世界的にも2番目にターゲットになりやすい国といわれています。
また、個人輸入で購入した医薬品を服用した場合には、重篤な副作用が発症したとしても公的機関からの援助が受けられなくなるため、偽物を服用すリスクに合わせて副作用に対するリスクも高くなります。値段だけでなく安全性も考慮して医薬品を選ぶようにしましょう。
ED治療薬【処方の価格】
ここまでの価格比較の表には「クリニック処方」と「個人輸入」とありましたが、ED治療薬を購入するには、病院やクリニックで処方してもらう方法と、代行業者をつかって個人で海外から輸入して購入する二つの方法があります。どちらもメリットデメリットがありますが、まずは病院やクリニックでの処方の場合についてみていきましょう。


ED治療薬は保険が効かない
ED治療を一度でも受けたことがある人はご存知だと思いますが、ED治療薬の処方には国民保険や社会保険といった保険が適用されません。普段病院での薬の処方には保険が適用された後の3割負担で購入していますが、バイアグラなどのED治療薬の場合には全額自己負担となります。
また、薬代だけではなく初診料や再診療といった費用も発生するので、どうしても金銭的負担が大きくなります。
ED治療薬を処方してもらった場合の価格
それでは、実際に病院やクリニックでバイアグラなどのED治療薬を処方してもらった場合にはどれくらいの費用が必要なのでしょうか。単純にクリニックなどで処方されているED治療薬の価格相場を表で比較して見ましょう。表ではそれぞれの治療薬のもっとも用量の多い価格を表にしています。医師の判断のもと、用量の少ないタイプに変更したりピルカッターなどで割って服用することでコストを下げることもできます。
薬名 | 価格相場 |
---|---|
バイアグラ50mg | 約1,400~1,500円 |
シルディナフィル錠(バイアグラジェネリック)50mg | 約800~1,000円 |
レビトラ20mg | 約1,700円~1,800円 |
シアリス20mg | 約1,700円~1,800円 |
薬の価格はあくまでも相場として参考にしてください。相場からかけ離れた値段で販売されることはまずないとは思いますが、病院やクリニックなどによって値段の多少の前後はあります。処方されるED治療薬の中では、ジェネリック医薬品であるシルディナフィル錠が最も安く購入できます。
シルディナフィル錠は日本国内でも多くの製薬会社が販売しているので、どこの製薬会社が製造したものによって多少値段のばらつきがあります。レビトラやシアリスは国内でのジェネリック販売が認められていないので、バイアグラとは違った効き目を求める場合にはどうしても治療薬の値段は高くなってしまいます。
レビトラやシアリスのジェネリックは2020年頃に販売されるという見込みもあるため、今後ジェネリックが販売されるようになるとED治療もさらにハードルが下がりそうですね。
初診料、検査料、再診料など
ED治療は基本的には下記の流れで行われます。
- 受付
- 問診
- 処方
基本的には特に検査などを行うこともないため、検査料などの特別な費用がかかることはありません。問診自体も病院によって異なりますが10~15分程度で終わる事が多いようです。問診は自分の勃起状態などをなるべく詳しく話すことで、効果的なED治療を行うことができるので、恥かしさを我慢してでもきちんと症状や要望を話せるようにしましょう。
また、実際に問診を受けるときに要点を伝えきれないことも多いので、あらかじめセルフチェックシートなどを作成して持っていくことで、しっかりと医師に伝えることができるので試してみてはいかがでしょうか。セルフチェックで大切な項目は下記の項目です。
- 勃起を維持する自信がどの程度あるか
- 勃起した場合挿入できる硬さになるか
- 挿入後勃起維持することができるか
- セックス終了まで勃起維持をするのがどれくらい困難であったか
- 満足できるセックスができているか
EDのセルフチェック表などは、ED治療薬の販売メーカーなどが公開しているものもあるので、活用してみるのもいいかもしれません。もちろん、診察を受けるクリニックのサイト上にも用意されていることが多いので、診察の前に一度調べておくようにしましょう。
初診料・再診料の費用について
では実際に診察を受けたときに薬代以外にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
費用名 | 費用 |
---|---|
初診料 | 0円~2,820円 |
再診料 | 0円~720円 |
初診料は基本的に282点、再診料は72点と医療費の点数が決められています。これは病院の規模によっても異なるので全ての病院で一律というわけではありませんが、一般的な病院ではこの点数になることがほとんどです。ED治療は基本的に保険が適用されないので、初診料や再診料なども全額自己負担になるため、点数×10円の費用がかかります。
しかし、治療薬自体も1錠1,000円以上するため、患者の負担が大きすぎるという理由から、ED治療を専門とするクリニックでは初診料や再診料を0円にしているクリニックも増えてきています。ED治療はどうしても長期的な治療になることが多いので、受診の前にはしっかりと診察料についても調べてから病院にいくようにしましょう。
検査料の費用について
ED治療のほとんどが検査を行わずに問診と治療薬の処方による経過観察での治療になるので、基本的には検査料がかかることはありません。しかし、EDの原因によっては血圧検査やテストステロンの測定・夜間勃起テストなどといった検査を行うこともあります。この場合には検査料別途必要になります。
また、EDの原因が糖尿病などのほかの生活習慣病などが原因の場合には、ED治療にも保険が適用されることがあります。もしED以外にも体の不調で気になることがある場合には同時に検査をすることでED治療も効果的になり、保険適用や他の病気の改善にもなる可能性があります。
医療費控除について
ED治療には保険が適用されないために、年間かなりの金額を使うことになります。場合によっては保険が適用されるケースもあるのですが、保険が適用されない場合でも「医療費控除」を申請することである程度金銭的な負担を減らすことができます。ただし、医療費控除を申請するためには一定の条件を満たしている必要があります。
- 年間医療費の実質負担が10万円を超える場合
- 年間所得200万円以下の人は所得金額の5%を超える場合
- 控除できる金額は200万円が条件
ED治療の場合には全額自己負担での治療の為、年間の治療費が10万円を超えることが多くあります。また、市販薬の購入費も控除額に含めることができるのでED治療やAGA治療などの保険が適用されな治療を受ける場合には、市販薬の購入レシートもしっかりと保管しておきましょう。
医療費控除申請は基本的に自分で行う必要があり、確定申告の時期(2月16~3月15日)に管轄の税務署や電子申告で申請を行います。申請することで、控除された医療費に対する所得税が還付される事があるので、忘れずにしっかりと申請しておきましょう。
医療費控除のポイント
- ED治療やAGA治療などの保険適用されない治療でも申請できる
- 市販薬の購入金額も控除金額に含まれる
- 毎年2月16日~3月15日に税務署に申告
- 控除が認められた分の所得税が還付される
ED治療薬【個人輸入の価格】
ED治療薬を個人輸入した場合の価格や危険性についてみていきましょう。


個人輸入の最大のメリットはコストパフォーマンス
日本では個人で医薬品を輸入する場合には厚生労働省へ必要書類を提出して、個人での使用を証明する必要があり、許可を得ずに輸入した場合には法律に反するので罰せられることもあります。しかし、最近ではネット上に通販サイトが多くあり、業者が医薬品を輸入して個人に販売する「個人輸入代行業者」が存在するために、個人でも簡単に海外から医薬品を輸入することができるようになっています。
この個人輸入の一番のメリットはその価格です。この記事でも冒頭からクリニック処方との比較をしています。
薬名 | クリニック処方 | 個人輸入 |
---|---|---|
バイアグラ50mg | 約1,600円 | 約1,200円 |
シアリス20mg | 約1,800円 | 約900円 |
レビトラ20mg | 約1,800円 | 約1,300円 |
また、個人輸入と聞くと難しいイメージを持つ人も多いと思いますが、ネット上で代行業者を通して輸入しているため、購入者としては普段の通販サイトの買い物と同じ感覚で購入することができるので、クリニックにいって処方してもらうよりも手軽に購入できるというメリットもあります。
個人輸入の最大のデメリットは危険性
やすく手軽に購入できる個人輸入ですが、とても危険なデメリットがあります。特にED治療薬の場合には60%以上が偽物といわれるほど、輸入されているED治療薬への偽物の混入率が高いのです。また、その治療薬が偽物だとしても、専門的な機関を通して購入していないので偽物を見つける機会がなく、直接購入者の元に配送され服用してしまう危険性があります。
さらに、そもそも個人輸入で購入した医薬品は「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になるので、重篤な副作用が出たとしても全て自己責任になるデメリットがあります。バイアグラなどのED治療薬は即効性が高いものも多く、副作用の発症率もとても高い医薬品です。
きちんと医師の管理の下で服用する分には安全な医薬品ではありますが、個人の判断での服用・偽物の服用はとても危険な行為なので極力クリニックなどで処方してもらうようにしましょう。
高くても処方を受けた方が安心
ED治療は保険適用外でとても治療費がかさんでしまうのですが、安易にやすく済ませようと個人輸入で治療薬を買うのではなく、医療費控除などの国の支援制度を活用してすこしでも負担を減らしながらきちんと病院で治療を行うようにしましょう。また、ED治療にも保険が適用されるケースもあるので、きちんと医師に相談するようにしましょう。