セレンは過剰摂取で毒性が現れる!精力向上のための上手な摂り方

セレンは過剰摂取で毒性が現れる!精力向上のための上手な摂り方

精力剤に配合されているセレンはいったいどのような役割をしているのでしょうか。セレンの効果や精力への関わり、過剰摂取・摂取不足のリスクなどセレンについて詳しく解説していきます。セレンについて理解し、ワンランク上の精力剤を選びましょう。

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セレンは体に良いの悪いの?

精力剤購入時の成分チェックは必須ですが、亜鉛、マカなどが配合されている中で「セレンってなに?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。


少し調べると「毒性がある」「過剰摂取はNG」などの気になるワードが出てきて、ますます必要性がわからなくなってしまいます。


今回は、そんなセレンの効果や毒性、安全な摂取量、欠乏症の症状など精力剤に含まれるセレンについて詳しく解説していきます。


セレンは毒性が強い?

1817年にスウェーデンの学者によって発見されたセレンは、昔から「毒性の強い成分」として扱われていました。


近年体に必要なミネラルだと判明

実はセレンは、1957年に研究によって体に必要な必須ミネラルだということがわかりました。


セレンは体内で抗酸化作用に関わるたんぱく質や酵素の一部を構成し、アンチエイジングや健康などに重要な働きをしています。


ただ、必要量と過剰摂取となる量の差がほとんどないことから、今でもサプリなどでの摂取量に注意が必要な成分として扱われています。


セレンの効果

先ほどセレンは抗酸化に関して重要な働きをしているとお伝えしましたが、実際にどのような効果が期待できるのでしょうか?


さらに詳しくセレンの効果を見ていきましょう。


強力な抗酸化作用

セレンは活性酵素を分解・除去する働きのある抗酸化酵素を作るために必要となります。


活性酵素とは言うなれば体の中をさび付かせる原因となるもので、コレステロールや中性脂肪などを酸化させて生活習慣病や動脈硬化を引き起こしてしまいます。


そこで必要になるのが、セレンが含まれる抗酸化酵素です。抗酸化酵素には活性酵素を除去する働きがあり、血管や臓器などを老化から守り健康を保つ効果があります。


セレンが体内に必要量あることで抗酸化酵素がたくさん作られ、活性酵素の攻撃を最小限に防ぐことができるのです。


セレンの抗酸化作用はかなり強力で、同じく抗酸化作用のあるビタミンEの約100〜500倍もの抗酸化作用があるとされています。


セレンの抗酸化力があるからこそ、体は健康を保っていられるのです。


ビタミンCやEの再生を促す

ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用があり、セレンと一緒に体内を活性酵素の害から守っています。


ただ、ビタミンC・ビタミンEは酸化しにくいとはいえやはり活性酵素によって酸化されてしまうこともあります。


そんなときに助けてくれるのがセレンです。セレンは酸化したビタミンの再生を助ける酵素の一部として働き、ビタミンを還元してくれるのです。


先ほど説明したセレンの抗酸化作用は、ビタミンC・Eと一緒に行うことで抗酸化力をさらにアップすることができます。


体内の抗酸化力アップのために欠かせないビタミンC・Eとお互いに助け合って体内環境を守っているのですね。


癌を抑制する可能性あり

セレンは癌を抑制する可能性があるとして注目されています。


セレンと癌の関係については多くの調査が行われており、今までに健康な人に比べ癌患者の血中にセレンが少ないことや土壌自体にセレンが少ない地域の癌の死亡率が高いことなどが報告されています。


セレンは癌細胞の増殖を抑える働きがあり、特に前立腺・肺・結腸直腸の癌の予防や​転移を防ぐ効果が高いと考えられています。


ただ、癌の予防に効果的なセレンの摂取量や癌の部位別の効果など詳しいことはまだわかっておらず、今後の研究・発表に注目したいところです。


セレンは男性にとって特に重要

さて、効果を見る限りでは健康にいいものの精力アップにはあまり関係なさそうなセレン。


あまり知られていませんが、セレンは男性機能の面でも重要な働きをしているのです。


精液にセレンが含まれる

精液を作り出すために重要なミネラルといえば亜鉛のイメージですが、実は精液にはセレンも含まれています。


男性の場合、体内中のセレンの25〜40%は生殖器に集中し、精巣の発達や男性ホルモンの分泌、精子の形成をサポートしています。


セレンはその抗酸化の性質から精子を酸化から守り、精子の運動性などの質に影響が出ないようにする働きをしていると考えられています。


また、実際に男性不妊や男性ホルモンの低下による男性更年期障害の予防・治療にも効果があるとして注目されています。


厚労省が定めるセレンの摂取量基準

セレンは必要量と有害になってしまう量の差が少ないため、基準となる摂取量をきちんと把握しておく必要があります。


セレンの摂取不足の基準になる「推奨量」

推奨量は健康のために過不足なく安全に摂取できる量のことです。なるべくこの値に近づけることで、毒性の強いセレンも安全に摂取することができます。


セレンの成人男女の1日の推奨量は以下の通りです。


  • 男性:30μg​
  • 女性:25μg​​


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セレンの単位は「μg​(マイクログラム)」で、よく使われる「mg」よりも小さい単位です。
1000μg=1mgなのでセレンはかなり少ない量でいいということがわかりますね。​

セレンの過剰摂取の基準になる「耐容上限量」

耐容上限量​とは、過剰摂取による害を防ぐために設定されたもので、この量を超すと過剰摂取の症状が現れる可能性があります。


セレンの成人男女の1日あたりの耐容上限量​は以下の通りです。


  • 男性:400μg​
  • 女性:350μg​​


セレンは毒性が強い上に耐容上限量​​と推奨量との差が少ないことから、食品添加物などでもセレンの値が一定数を超えないように義務付けられています


日本人の平均セレン摂取量

現在の日本人の平均的なセレンの摂取量は1日あたり約100µgとされており、男女共に推奨量をクリアしています。


日本の場合は海や土地などの土壌中に適度なセレンがあり、米・魚からセレンを摂取することができているようです。​


そのため、サプリなどでセレンを摂取する場合は平均摂取量が推奨量よりも多いということを頭に入れ、耐容上限量を超えないように​注意が必要でしょう。


日本では栄養剤の投与でセレン不足が報告されている

先ほど説明した通り、日本人の平均摂取量は推奨量よりも多いという意見がある一方で、セレン不足も報告されています。


現在の日本では昔と比べ食生活も変化しており、手軽さから栄養剤に頼る方も増えています。


しかし、いくら技術が進歩しているとはいえ栄養剤ではすべての栄養を補うことはできません。


最近では、病院で手術後など食事が取れない時に使用される経腸栄養剤​でのセレン不足が報告されています。


セレン欠乏で起こる健康被害

セレンは過剰摂取による害が目立ちがちですが、不足することでも健康を損なってしまいます。


意外と知らないセレン欠乏が引き起こす症状について見ていきましょう。


精子の減少

セレンは精子の生成に関わっているため、セレンが不足すると精子の量が少なくなったり精子の質が落ちたりしてしまいます。


またセレンは男性ホルモンの分泌にも関わっているため、EDや勃起力ダウン、性欲や男の魅力などにも大きな影響が出ることが考えられます。


最近では男性不妊の原因の一つとしても注目されており、セレン不足が男性の性の悩みに関わっている可能性はかなり高そうです。


筋力の低下

セレン欠乏による筋力の低下は、主に脚に症状が出るとされています。


最初は下肢の筋肉痛からはじまり、筋力低下、最終的には歩行困難に陥る場合もあるそうです。


貧血

一口に貧血といってもいくつかの種類がありますが、セレンが欠乏している場合は大球性貧血​が起こる可能性があります。


大球性貧血​は、赤血球が通常よりも大きくなりすぎることで起こる貧血で、赤血球を作るときに必要な成分が足りないのが原因となります。


貧血までいかない場合でも、血液検査で赤血球の肥大化が確認される場合が多いそうです。


爪や毛髪の異常

軽度のセレン不足ではまず爪や髪の毛に変化が現れます。


爪の場合は、白色化や変形といった症状が現れます。髪の毛の場合は脱毛や変色の他に、巻き毛といった髪の形態の変化も見られます。


また、皮膚に炎症が起こることもあるようです。


細胞性免疫障害

重度のセレン不足になると、活性酵素が増えてしまうことから細胞性免疫障害を引き起こす可能性があります。


活性酵素は本来体内に侵入してきたウイルスなどに対抗して体を守ってくれる働きをしていますが、活性酵素の数が増えすぎると無害な自分の細胞まで攻撃してしまうのです。


これにより、動脈硬化や不整脈、心筋梗塞などの心筋症を引き起こす確率が高くなってしまうそうです。


セレンが不足する地域で風土病

人が摂取するセレンの量は、その土地に含まれるセレンの量によっても変わってきます。


そのため、セレンが不足する地域ではセレン欠乏症による風土病も発生しています。


有名なのは中国東北部​で​発生した克山病​です。1935年頃​中国東北部​で原因不明の心筋疾患が多発し、のちにセレン欠乏が原因であることが判明しました。


また、東部シベリア・中国東北地方で発生した​カシン・ベック症​もセレンの欠乏が関連していると考えられています。


カシン・ベック症​は手や足の関節・骨が変形してしまう病気で、子供や高齢者に多く、日本でも千葉や東京などで似たような症例が出ているそうです。

セレンの過剰摂取で起こる症状

セレンは毒性が強いと言われるように、過剰摂取でも様々な健康被害が起きる可能性があります。


  • ​嘔吐
  • 腹痛
  • 爪の変形・脱毛
  • 胃炎
  • 神経障害
  • 心筋症
  • 腎不全​


セレン不足で見られた爪の変形や脱毛は、セレンを過剰摂取した場合にも起こります。


セレンを慢性的に過剰摂取した軽度の場合は、爪の変形や腹痛、下痢といった症状が現れます。


セレンを1度に大量摂取した場合はもっと重症で、神経障害や心筋梗塞、急性の呼吸困難など命に関わるものが多いです。


慢性的・一時的問わずセレンを過剰摂取しないよう、サプリなどに配合されている場合は注意が必要です。


セレンを多く含む食品中の含有量

セレンは、食べ物のたんぱく質と結合した状態で存在しています。


そのため、たんぱく質を多く含む食品の方がセレンの含有量が高い特徴があります。


​セレン含有量
(100gあたり)
鰹節​​320μg​
​からし粉290μg​​
​あんこう肝200μg​​
たらこ​​130μg​
​カレイ110μg​​
​まぐろ​110μg​
​ずわいがに​97μg​
​ひまわりの種95μg​​


植物よりも動物、肉よりも魚の方がセレンを多く含有しているようです。


セレンはビタミンEとの同時摂取で抗酸化力がUP

セレンは、同じく抗酸化作用のあるビタミンEと一緒に摂取することで抗酸化力をアップすることができます。


ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類に多く含まれており、ひまわり油やサフラワー油などの植物性油で調理をするとセレンと一緒に摂取しやすくなります。


上記の表の食品の中では、ひまわりの種がセレン・ビタミンEともにバランスよく含まれているといえるでしょう。


納豆は1日2パックまでを目安に

納豆の100gあたりのセレン含有量は16μg​です。


納豆は手軽さから日常的にも摂り入れやすく、セレンの含有量自体もそれほど多くないので安心しがちですが、やはり1日2パック程度に抑えておきましょう。


慢性的に多く食べ過ぎると過剰摂取となり、下痢や吐き気などの症状が起こる可能性があります。


上の表からも分かるとおり、食品との組み合わせによっては過剰摂取になりやすくなってしまうことも頭に入れておきましょう。


こんな人にセレンのサプリメントがおすすめ

セレンは基本的に食事で補うことができる成分のため、食生活の乱れなど明らかにセレンが摂れていないと感じる人におすすめです。


逆に、普段の食事で十分に摂取できている人がサプリを飲んでしまうと、過剰摂取で副作用が起こる可能性が高いためおすすめしません。


がんや成人病を予防をしたい人

セレンは癌の原因となる活性酵素を除去してくれるため、癌予防をしたい人におすすめです。


また、体内に入ると有害な金属、水銀やカドミウムの動きを封じて症状を軽くする効果もあります。​


若々しく見せたい人

セレンの抗酸化作用は見た目のアンチエイジングにも役立ちます。


シミやシワといった肌の老化を体の中から食い止めたい人にはセレンの働きが有効です。


精力を上げたい人

セレンは男性ホルモンの分泌に関わっているため、男性力や精力が落ちたと感じる人にもおすすめの成分です。


特に、男性不妊に悩む方は精子の質や働きをアップしてくれるのでおすすめです。


セレンを含むおすすめのサプリメント

それでは最後に、セレンを配合しているおすすめのサプリを2つ紹介していきます。


DHCの「マルチミネラル」


Source: 公式


言わずと知れた有名なサプリメーカー、DHCのマルチミネラル。


こちらはマルチミネラルとの名前のとおり、セレンだけでなくカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅​といった必須ミネラル10種類がバランスよく配合された栄養機能食品です。


1日あたりのセレンの含有量は30.2μg​で、精力アップで有名な亜鉛も6mg配合されています。


手軽さ・コスパを重視する方や食生活が乱れがちで栄養バランスが気になる方におすすめのサプリメントです。


公式サイトを見てみる


人気精力剤「ヴィトックスα」


シリーズ販売総数50万個突破!バランス型精力サプリのヴィトックスα。


シトルリンをメインに、100種類以上の滋養強壮・精力アップ成分が配合されているのが特徴です。


それぞれの成分の配合バランスや含有量は公開されていませんが、成分数が多いことから過剰摂取になるほどのセレンが配合されていることはないでしょう。


セレンと合わせてより強力な精力アップ効果を望む方やペニス増大などの目的がある方にはこちらのサプリがおすすめです。


公式サイトを見てみる


セレンは適切な量を摂ることが大事

セレンは精子や男性ホルモンなど男性の性機能に深く関わる必須ミネラルです。


基本的にはセレン不足を心配する必要はなさそうですが、明らかに不足している場合はサプリなどで摂取量を増やすと効果的です。


セレンは不足しても過剰摂取でも体に害となってしまうことを頭に入れ、自分の食生活なども見直しながらセレン配合の精力サプリにするか選ぶといいでしょう。


適切なセレン摂取で、健康的な性生活を送りましょう!


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