バイアグラに保険は効くのか？適用外に注意？海外と日本の違いを検証

バイアグラに保険は適用される！？その詳細は？

「バイアグラ」と言えば、今やオトナならだれもが知るED（勃起不全・インポテンツ）治療薬です。本格的に夜の悩みがある人から、もう少し元気が欲しい人にまで幅広い「救世主」となっている薬であると言っても過言ではないでしょう。男性の自信を回復させるにも大きく役立っています。しかし気になるのがお値段……保険は効く？保険が効かないならどうしたらいい？など、今日はしっかり疑問を解決してスッキリしてください。

バイアグラに保険は適用される？

ED治療薬として有名すぎるほど伝説的な「バイアグラ」。一体、保険適用はされるのでしょうか。

「生活改善薬」扱いなので保険適用外

残念ながら、日本におけるバイアグラは「生活改善薬」と言う位置づけであり、「病気を治すための薬」としての扱いではないため保険が適用されません。他にも生活改善薬と言えば育毛剤、経口避妊薬（ピル）、睡眠改善薬、禁煙補助薬などがこれに当たります。ちなみに保険適用外なのはG7（先進7か国）の中で唯一日本だけなのです。先進国としてもうひとふんばり、少子化対策の一環として何とか頑張ってほしいところですね。

「場合によっては保険適用もありうる」と聞いたけど？

ネットなどで検索しているとたまにそのような記述も見られるかもしれません。しかし多くのクリニックのホームページでは「保険適用外」と言う意見が多いようです。「なぜクリニックなのに保険が効かないんだ！」と思うかもしれませんが、バイアグラが生活改善薬である以上、クリニックは「バイアグラ販売店」に過ぎないのです。レアケースですが保険適用となる場合は、EDの原因に「疾病」つまり病気が関係している場合です。

病気により勃起不全が起こっている場合、例えばEDの原因が糖尿病であれば、その糖尿病治療の一環としてバイアグラの処方が保険適用になる場合があるのです。糖尿病ならすべて保険適用になるわけでもなく、あくまでレアケースであり、多くの場合ではやはり保険適用は難しいとみるべきでしょう。

保険が適用される別の薬がある？

「なんだ、バイアグラは保険適用されないのか…。今金欠だから、EDの方は耐えるしかないのかぁ。」いいえ！まだ諦めるのは早いです。あなたの夜の自信を取り戻すため、「他のED治療薬」ではどうなのか、少し掘り下げてみることにしましょう。

「タダラフィル」配合の「ザルティア」であれば可能性あり

ED治療薬としては、バイアグラ（成分名：クエン酸シルデナフィル）の他にも、「タダラフィル」と呼ばれる成分があります。このタダラフィルの成分が配合されている薬に、「ザルティア」と呼ばれる前立腺肥大症の薬があります。用途は前立腺肥大症の治療なのですが、この含まれている成分タダラフィルは、ED治療薬である「シアリス」にも同じように配合されているのです。

つまり、ED治療薬のシアリスと、前立腺肥大症の薬であるザルティアは、ともにEDに対しては同じような効果を発揮するのです。そして嬉しいことにこのタダラフィルの成分は「食事の影響を受けない」「効果がバイアグラに比べ36時間程度と長い」と言う利点があります。バイアグラは空腹時でないと効果の出方が鈍かったりしますが、タダラフィル成分の薬（シアリスやザルティア）ではそのようなことは少ないのです。

ザルティアの保険適用は前立腺肥大症治療に限り有効

「ザルティア、すごく良さそうじゃないか！」そう思った方も多いでしょう。しかしザルティアは前立腺肥大症の治療に限り、保険適用が可能なのです。「EDを治療したいのですが、ザルティアを処方してください」とクリニックに行ったところで、保険適用外なのです。しかも保険適用しているクリニックと、自由診療としているクリニックがありますので、事前の確認が必要です。

「うーん、自分は前立腺肥大症ではないし」と思ったあなた、以下の点で気になることがあれば、一度確認してみてはどうでしょう。以下のような排尿に関するトラブルを感じている場合、前立腺肥大症を発症している可能性があります。特に50代以上の方は要チェックです。EDはもちろん改善したいものですが、下半身の悩みも同時に解決できたら嬉しいですよね。

前立腺肥大症のチェック項目

夜中に何度もトイレに起きる
尿の切れが悪い、残尿感がある
尿意があってもなかなか尿が出ない、力を入れないと出ない
日中もトイレの回数が多い

バイアグラ等の治療薬を安く手に入れる方法は？

「自分にはED以外に悩んでいる部分は見当たらない。かといって保険診療でないと少し金銭的に厳しい。」そんな方は、クリニック診療以外で薬を入手する方法を少し一緒に考えてみましょう。

個人輸入なら安価で買える

バイアグラをクリニックを通さず購入したい場合に便利なのが、個人輸入と言う方法です。個人輸入とは、「個人（輸入した本人）のみが使うことにおいて使用を認める」とされるもので、バイアグラも輸入した本人のみが使うならば、個人輸入でクリニックで診察を受けて購入するのに比べ安く購入できます。日本では個人輸入代行業者を頼った方がスムーズでしょう。当然ながら第三者に譲ることはできず、友人などに親切心から譲った場合でも処罰の対象となるので注意しましょう。

ただし、個人輸入にはデメリットも…

バイアグラは、とても薬価の高い「高級な薬」です。個人輸入の場合でも、薬価の安い薬では起こらないデメリットが起こってしまうのが困りもの。その一例を見てみましょう。

偽物をつかまされる可能性あり
偽バイアグラによる事故事例

まずは偽物の多さ。個人輸入の場合は、実に55％が偽物であったというデータがあります。もちろん安心できる、使ったことのある業者を使うのはもちろんですが、個人輸入代行業者が本物を送っても中間地点で差し替えられる可能性もあり、「どこが悪い」」と言うのがはっきりわからないのが現状です。

また、この偽バイアグラによる事故も起きています。2011年には奈良県で偽ED治療薬により男性が意識不明になり搬送されるという痛ましい事故がありました。そしてこのような事故に巻き込まれても、個人輸入の場合はすべてが「自己責任」になってしまうのです。医師に処方された薬だったら「医薬品副作用被害救済制度」が使えるものも、当然海外から自分の意志で輸入した薬に、その制度は使えないのです。

安くかつ安全に治療する方法は！？

やはりこんな話を聞くと、不安になってしまいますよね。不安をあおるつもりはありませんが、リスクを知っておくのはあなたの身を守るためにもとても大事なこと。とはいえ、そんなことを考えずにEDに効果的な方法はないのでしょうか。

精力剤がおすすめです

「薬」ではないので効果は穏やかなものの、価格も安価であなたのお財布に優しく、なんといっても安心して使うことができるのが精力剤でしょう。いわゆるサプリメントと同じような位置づけですが、その分大きく体調を崩す心配もありません。

病院に行くよりはるかに安価
副作用もほとんどなし

精力剤の嬉しいポイントは主に2つ。病院に行くと診察代や病院に行くまでの交通費、そしてなんといっても長い待ち時間を過ごさなくてはなりません。精力剤はそんな心配無用です。使いたいときにすぐ使えるのがいいですね。

副作用もほとんどありません。これは薬と違い効果が穏やかと言うことも言えるのですが、その分体がびっくりすることなく、徐々に男性の自信のサポートになってくれるのではないでしょうか。うまく自分の体調と相談しながら飲む量を調整できるのもポイントです。

バイアグラに保険は適用外！安く安全に行くなら精力剤を！

EDはもちろん、「少し元気がないな、張り合いが足りないのが気になるな」と言うあなたに自信をつけるのに、バイアグラはとてもいい方法です。しかし金銭的にずっと続けていくのは難しい方も多いでしょう。金銭的に難しいからと言って、他人が受診して受け取ったバイアグラを受け取るのも、自分のバイアグラを譲るのも処罰の対象になるので気を付けてください。そんな時にはぜひ精力剤を頼ってみてください。きっとあなたの夜の力になってくれるでしょう。