ヨヒンビンが違法！？その理由とは
化学的に精力回復効果が認められている「ヨヒンビン」。精力をつけたいと考えている人であれば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。非常に効果が高いと言われていますが、実はヨヒンビンを通販で購入することは違法なんです。そこで今回は、ヨヒンビンがなぜ違法なのか、どんな危険性があるのかについてご説明します。ヨヒンビンを買ってみよう、使ってみよう！と思われいた方はぜひこちらの記事を読んでください。ヨヒンビンをおすすめできない理由、人体に与える恐ろしさとはどういったものなのでしょうか？
ヨヒンビンとは
西アフリカ生まれの常緑樹「ヨヒンベ」
ヨヒンビンは、西アフリカのアカネ科の植物であるヨヒンベという常緑樹から生まれた成分です。先住民であるバンツー族が「精力の源」としてヨヒンベの皮から摂れるヨビンヒンを使うようになりました。一番初めにヨヒンビンが発見されたのは1896年とされていて、後1943年に正式に化学構造が決定しました。
先住民が精力剤として使用
アフリカの原住民はそれらを精力剤として使用していましたが、ヨヒンベをそのまま口に放り込んで摂取したり、樹皮を乾燥させてお茶にして服用していたんですね。先住民の人たちにとっては、自然から言わば「精力剤」が発掘されるとあってどんどん広まっていき、やがて皆が当たり前のようにヨヒンビを摂っては食べて、摂っては食べてということを繰り返すようになりました。
19世紀にヨーロッパで効果が検証
そんなヨヒンビンは、19世紀にはヨーロッパでその効果が検証され、高い精力増強効果があるということが科学的に分かりました。それを皮切りに世界でヨヒンビンが取り扱われることになるんですが、なんと医薬品としてではなく健康補助食品としてサプリメントとなって販売されていました。その健康食品から健康被害が多数発生し、あらゆる被害報告が世界中から出るにまで至りました。
ヨヒンビンが違法って本当？
厚労省が注意喚起！
厚生労働省では、ヨヒンビンの使用やサプリメントとしての服用について注意喚起されています。万が一摂取量を誤ってしまうと、呼吸麻痺や心肺停止、痙攣といった非常に危険な症状を引き起こしてしまう可能性があります。実際に延髄麻痺で死亡に至ったというケースまで存在します。そういったリスクを伴う中で、許可を得ずに健康食品としてヨヒンビンを扱った企業が摘発されたという事例もあります。ヨヒンビンはれっきとした違法です。
健康食品に使っちゃダメ
ヨヒンビンは、精力増強効果だけでなく、脂肪を燃焼する効果も兼ね備えています。それ故に、世界中でヨヒンビンがサプリメントに含まれているというケースが多いのですが、死に至るリスクがある以上そのサプリメントは非常に危険なものですし、ましてや健康食品として毎日摂取するということは身体に対して害でしかありません。
世界中で死亡事例が多発！
世界各国でヨヒンビンを含むサプリメントを摂取したことによる「死亡事例」が多発しています。日本の厚生労働省だけでなく、オーストラリアのTGA、カナダの保障省、香港の衛生署等といった世界各国の機関で注意喚起が積極的に行われています。
通販での購入も違法の可能性が
違法性を認識しながら通販等でヨヒンビンを購入すること自体「違法」となる可能性も十分にあります。なにより、通販でサプリメントや医薬品を入手し、それを使用したことで何らかの副作用が起こった場合その治療費は全て自己負担となります。そもそも通販で購入できる輸入商品は保険の対象外となるので、すべて自己責任ということになります。こちらから業者にクレームを申しだてたところで、法的責任を問うこともままなりません。多方面でリスクが高いと言えますね。
ヨヒンビンの効果とは
血流を改善させ、勃起力アップ
ヨヒンビンは、交感神経α2受容体の遮断作用によって陰茎の血管拡張作用を促す効果があります。その作用が結果的に勃起力を増強させます。また、ヨヒンビンは性的興奮を促す効果もあることから催淫剤としても利用されていますが、実際のところ性欲そのものを増やすことはできないとのことです。
脂肪燃焼でダイエット効果ありとの意見も
先ほども触れましたが、ヨヒンビンは精力剤としての効果以外にも脂肪燃焼によるダイエット効果も期待できるとされています。中でもジェルやクリーム等のヨヒンベ配合商品があるのですが、これらは脂肪の分解を促す効果が非常に高いと一部で言われています。そういったジェル状のものを太もも等やお腹等痩せたい部分に塗ることで部分痩せできるという意見がありますが、実際のところ科学的根拠が無く信憑性はありません。
また、サプリメントを飲むことで食欲が減退してダイエットに効果的といった声もありますが、これは単に性欲増進の副作用に過ぎません。本来あるはずの食欲を無理やり減退させるわけですから、不健康極まりなく身体に大きな悪影響を与えるリスクがあります。
心因性EDにも効く？
また、ヨヒンビンは心因性EDにも作用すると言われています。こちらは、心因性EDの原因となるセロトニンを撃退する効果があるため、心因性ED改善に繋がるとされています。
ヨヒンビンの強烈な副作用まとめ
あらゆる副作用がある
ヨヒンビンを摂取することで起こる副作用はたくさんあります。動機、めまい、心情の不安、それに伴う不眠、幻覚症状、腎不全、血圧の上昇、といったものが主な副作用です。また、先ほどもお話した通り、過度に摂取した場合痙攣、呼吸麻痺、心停止といった大きな症状を発症し、最悪の場合死に至るケースも実際にあります。それ以外にも、体質や持病に関連して何かしらの副作用を発症してしまう可能性もあります。
ヨヒンビンは「長期的な服用は危険」とされています。（そもそも、そういった事項がある時点でおかしいことですが…）長期間使用したことで、後々取り返しのつかないような健康被害にあったとしても、自己責任となってしまうのでくれぐれも念頭に入れておいてください。
ヨヒンベサプリなら合法？
ヨヒンベサプリなら合法？
ヨヒンベサプリメントであれば合法だと勘違いしている方も中にはいるようですが、日本では劇薬とされているヨヒンベが含まれている時点で「非合法な未承認医薬品」という扱いになります。日本国内で、そういった未承認医薬品を売買した場合、薬事法違反で取り締まりの対象となってしまいます。
海外に事務所を置いて、個人輸入をする形で巧妙に脱法している業者が蔓延っているので、そういった業者が完全になくなるということはありません。消費者側が確かな知識を持ち、正しい判断を下せるかどうかが鍵となります。とくに、サプリメントとして販売している業者は、無知のユーザーをターゲットにより親しみがもてるようなデザインのサイトやカタログで消費者を巧妙に引き込もうとします。皆さんもくれぐれも注意してください。
ヨヒンビンはおすすめできない！他にも良いものは沢山ある
いかがでしたでしょうか。ヨヒンビンが精力剤としての役割を果たすことは間違いありませんが、これだけの危険性、違法性を伴うということがわかりましたね。あなたの健康のこと、人生のことを考えると、絶対にヨヒンビンをおすすめすることはできません。まずは、通常の精力剤を試してみてください。精力剤を試しても改善されない場合は、正式で安全なED治療薬を使用するようにしてください。まちがってもヨヒンビンに手を出すことは避けましょう。
