
【桑の葉茶副作用】症状や安全性は?効果効能についてもリサーチ
日本で昔から身近にあった「桑の葉茶」は、健康や精力アップの効果もあるということがわかっているので気になっている方も多いとおもいますが、気になるのはその副作用。効果が高いものには副作用はつきもの、ってホント?
目次
- 効果が高いものは…副作用も?
- 大きな副作用はなし!びっくりするほど安全性が高い
- そもそも桑の葉って何?
- 桑の葉茶って精力アップにも効果あり!?
- 【Q&A】桑の葉茶に関するよくある質問
- 副作用なしで健康になれる!?試してみる価値あり
効果が高いものは…副作用も?




昔から身近にある健康に良いと親しまれてきた桑は、葉だけでなく実にも効果があるとされる優秀な植物です。精力向上効果も確認されており、研究も進められている一方で、効果が高い分副作用があるのでは?という声も多いようですね…。今回は、桑の葉の副作用が本当にあるのかどうかをまとめました。
大きな副作用はなし!びっくりするほど安全性が高い
基本的には大きな副作用はなし
結論から言うと、さまざまな効果が期待できる桑の葉茶には副作用は特にない、とされています。これで安心して飲むことができますね♪昔から蚕のエサとして使われてきた植物である桑を使ったお茶は、養蚕地周辺を中心によく飲まれてきましたが、特別な副作用として報告されたものはほぼないようです。
稀に起こる「お腹のはり」「おなら」
- 宿便も解消されてすぐに数kg落ちました。「便秘で下腹がパンパンに張り、体重全く減らない状態だったんですが、桑の葉茶を試すようになってからびっくりするほど便が出始め、宿便も解消されてすぐに数kg落ちました。整腸作用のおかげかお腹の具合も良くなり、便秘の苦しみから開放されました」
副作用は特別ないとはいえ、人によっては稀にお腹のはりなどの不快感を感じたり、おならが頻発したり、といった体感もあるようです。これは、桑の葉に豊富に含まれている食物繊維による整腸作用が原因のようですね。普段からお腹をくだしやすい人、過敏性腸症候群といった腸が弱い人などは、特に腹痛を感じてしまうことがあります。そうでない人にとっては、便秘解消など腸内に良い効果が出ているという声も少なくありません。桑の葉茶を飲んだあとに腹痛のつらい状態が長く続くようなら、飲むのを止めて医師に相談してみると良いでしょう。
糖尿病の治療を受けてる人は要注意
糖尿病などで血糖値を下げる薬を飲んでいる場合は、少し注意して飲む必要があります。桑の葉茶には血糖値を調整し、安定させる効果もあるため、薬の効果と相まってダブルで血糖値を下げてしまうからです。そうなると、血糖値が必要以上に下がってしまい、体のだるさや疲労感、頭が働かないといった軽い症状から手足のしびれ、体が動かないといった重い症状まで表れる可能性がでてきます。もし飲むのであれば、少量からはじめて医師と相談しながら調整することをおすすめします。
飲み過ぎは避けて1日6杯程度を目安に
桑の葉茶を飲む量の目安としては、1日最大6杯ほどと推奨されています。飲み過ぎると、先に述べたような食物繊維による膨満感といった状態になることがありますし、摂りすぎると桑の葉茶に対する免役ができて効果を実感しにくくなる可能性もでてくるのです。子どもからお年寄りまで誰でも気軽に飲める健康茶ですが、何事もやり過ぎはNG!適度な量にしておきましょう。
そもそも桑の葉って何?
桑の葉茶が健康に良い、とされていますが、そもそも桑の葉にはどのような作用があるのでしょうか?含まれる成分と期待できる効果効能について、具体的にみていきましょう。
豊富なビタミンを含むクワ科落葉樹の葉
桑の葉には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。特に、ビタミンA・B1・B2・C、カロテン、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄などが多く、どれも現代人に不足しがちな栄養素といわれていますのでぜひとも積極的に摂りたいところです。また、食物繊維、ギャバと呼ばれるγアミノ酪酸、ルチン、フラボノイドなども含まれます。
こうした栄養素の働きによって期待できる効果には、次のようなものが上げられます。
- コレステロール値、中性脂肪の抑制
- 活性酸素の抑制による動脈硬化の予防
- ギャバの血圧上昇防止による生活習慣病の予防
- 肝臓、腎臓などの機能アップ
- 腸内環境の改善とデトックス効果
- 新陳代謝を活性化
- 精神安定、認知症の改善、記憶力アップ
こうしてみると、幅広い健康効果が得られ、生活の中で起きやすい体調不良や病気の予防にはかなり有効だということがわかりますね。
特殊な成分「DNJ」を含む
先にも述べましたが、桑の葉茶には血糖値を下げる効果があります。その鍵となる成分がDNJといわれる1−デオキシノジリマイシンという成分です。
私たちの体では食べ物を食べると、胃を通って分解されブドウ糖となり、小腸壁にきたあたりでαグルコシダーゼという酵素と結びつき吸収されていきます。この時に血糖値が上昇し、ブドウ糖は全身に運ばれエネルギーとして使われていくのです。そこでDNJはブドウ糖と構造が似ていることからαグルコシダーゼと自然と結びつき、ブドウ糖自体が吸収されるのを抑制してくれるのです。よって、ブドウ糖は小腸から大腸へ流れていきます。血糖値の上昇が緩やかになり、糖尿病予防になるというわけです。DNJ自体はゆっくり働くために、すべてのブドウ糖吸収を阻害するわけではないので安心してくださいね♪
血糖値コントロールを担ってくれるDNJは、桑の葉茶に含まれる強い味方なのです!
桑の葉茶って精力アップにも効果あり!?
桑の葉茶にはもうひとつ、精力向上効果があると言われていますよ♪その効果効能について、具体的に見ていきましょう♪
マカやクラチャイダムなみの精力成分を含む
健康茶として話題の桑の葉茶は、精力向上効果で有名なマカやクラチャイダムを超える効果があるといわれています。というのも、桑の葉には強い精力効果が知られているアミノ酸のうち、アルギニン、アスパラギン酸、BCAAといった成分が豊富に含まれているからです。それぞれの含有量は、アルギニンはマカの約2.5倍、アスパラギン酸とBCAAについてはマカとクラチャイダムの両方を超える量となっており、効力の高さがわかりますね!これらの成分が持つ、勃起力やスタミナ、性欲の向上といった効果が期待できるのです!
桑の葉茶とマカ、クラチャイダムそれぞれの成分含有量を以下に比較してまとめました。アルギニン以外のアミノ酸のほとんどが桑の葉茶にダントツに多いのですね。
アミノ酸(mg) | 桑の葉(国産・乾燥) | マカ | クラチャイダム |
---|---|---|---|
アルギニン | 860 | 610 | 1,480 |
アスパラギン酸 | 1,990 | 670 | 1,320 |
グルタミン酸 | 2,090 | 730 | 950 |
リジン | 920 | 310 | 360 |
フェニルアラニン | 920 | 290 | 320 |
チロシン | 610 | 450 | 690 |
ロイシン | 1,470 | 450 | 690 |
イソロイシン | 730 | 280 | 690 |
メチオニン | 300 | 110 | 180 |
パリン | 960 | 390 | 430 |
グリシン | 940 | 350 | 430 |
セリン | 800 | 330 | 370 |
スレオニン | 810 | 330 | 380 |
桑の葉茶に期待できる効果
- マカの約2.5倍以上の精力向上効果
- スタミナアップ
- 性欲向上・勃起力アップ
その他にも期待できる様々な効果
このようにマカやクラチャイダムと比較しても圧倒的なアミノ酸スコアが優れている桑の葉。精力剤としての効果も注目されており、男性の精力減退が気になる人の助っ人として多いに活躍するようになるでしょう。そして、その理由として関わっているのが、他の栄養成分です。
例えば、ミネラルの中でも亜鉛やマグネシウムが多く、これらは精巣の中で精子を作り出すのに必須です。また、鉄分やカルシウムを含めミネラルは必須ミネラルと呼ばれ、不足することでいろいろな体調不良を引き起こします。亜鉛は精力効果があるとして有名な成分でもありますから、桑の葉茶を飲むことによってアミノ酸とともに亜鉛などミネラルが同時に摂取できるのはおトクですよね♪
【Q&A】桑の葉茶に関するよくある質問
桑の葉茶の基本的な作り方は?
桑の葉茶は葉そのものが手に入れば自宅でも簡単に作ることができます。もし自然の桑の葉を探す場合は、5〜6月ごろと秋頃に山間部へ行くとよく見られるようになるそうです。お茶専門店や通販などでは、飲むために使いやすい状態で販売されていますので、そちらも利用できますよ。
作り方は次のようになります。
1.桑の葉を一枚ずつ洗い、蒸篭に入れて5分ほど強火で蒸す。
2.熱いうちに細かく切ってザルに入れて天日干しする。
3.カラカラに渇ききったら完成!
4.ポットに入れて数分蒸らしてから飲む。
風味とこくを感じられる美味しいお茶にするためにも、自然の桑の葉は蒸すプロセスが必須になります。一手間かかりますが、桑の葉が持つ本来の味わいと効能を得られますよ♪
何時飲むのが有効ですか?
桑の葉茶を飲むタイミングですが、血糖値の調整作用を得たい場合は、食前がマスト。食前15分から食事中に飲むようにしましょう。食後だと桑の葉の効能を吸収しにくくなることもあります。空腹時に飲むように意識しておくと良いですね♪
食事やアルコールなどの影響はありますか?
桑の葉茶の有効成分のひとつであるギャバは、脳や骨髄の神経伝達物質としての働きもあります。神経の興奮を鎮め、リラックスをもたらしてくれる上、アルコールにより疲労している肝臓を回復させる効果も認められているのです。そのため、二日酔い防止、悪酔いの防止にも効果的☆アルコールをよく飲むという人にはぜひとも飲んでほしいお茶でもあるのですね♪また、桑の葉茶はカフェインもないのでお酒と混ぜても風味や味を楽しむことができますよ!
水出しできますか?
桑の葉茶は上記の入れ方のほか、さまざまな方法で作ることができますよ。手軽な水出しももちろんOK♪量としては、1Lの水に10g前後の桑の葉、あるいは1〜2包のティバックが目安です。水に桑の葉を入れ、そのまま冷蔵庫で約2時間ほど冷やせば完成。とても簡単にいつでもできますね♪夏場など冷たい飲みものが美味しい季節には、ぜひ水出しをお試しあれ!
また、少量のお湯で濃いめのお茶を先に作っておいて、それに冷水や氷を加えても美味しい冷たい桑の葉茶ができるので、参考にしてください。
妊婦や授乳中でも問題ありませんか?
桑の葉茶は先に述べてきたように、健康や美容的な効果も多く期待できるお茶です。カフェインもなく妊娠中や授乳中だとしても安心して飲めるドリンクのひとつだといわれています。ただ、妊婦さんや幼児、小さな子どもに関する臨床研究が充分でなく、データが少ないこともあって、こうした場合の影響についてはさまざまな意見が飛び交っているのも事実です。体に表れる効果や、お腹がはるなどの症状は個人差がありますので、その日の体調や体質に併せて調節するか念のために控えるようにするのが無難といえます。
副作用なしで健康になれる!?試してみる価値あり
桑の葉茶には、驚くべき効果があることがおわかりになりましたか?桑という植物自体が昔からいろいろな方法で健康目的で使用されてきましたが、中でも桑の葉は効果が高い上にカフェインもなく、副作用としての目立ったものはないというとても安全なものです。メタボや高血圧、高血糖などの糖尿病の可能性、生活習慣病などが心配だという多くの現代人の救世主的な存在とも言えるでしょう。また、マカやクラチャイダムと比べても強い精力効果も期待できるので、最近弱ってきたかもと感じている人にもぜひおすすめしたいお茶です。副作用なしの安心して飲める桑の葉茶を取り入れて、健やかで元気な生活を送っていきましょう♪